川下り boat tours 2003 8 19

 川下りでは、埼玉県の長瀞町で、川下りが楽しめるという。
渓流にも見えるが、時には、船が大きく揺れることもあるかもしれない。
しかし、それが、川下りの醍醐味であろう。
浅草駅の近くからも、隅田川の川下りが楽しめるが、
こちらは、優雅な、そして静かな川下りだろう。
たまに、他の船が通りかかって、少し揺れる程度だろう。
 さて、産業構造の転換は、
「長瀞の川下り」となるか、「隅田川の川下り」となるか。
おそらく、政府が長年に渡って、先送りしてきたので、
「長瀞の川下り」となるだろう。
運が悪ければ、川の先に滝があるかもしれない。
 今の状態は、子供の夏休みの宿題の、8月25日レベルにあたる。
にもかかわらず、子供が、毎日、公園で、時の経つのも忘れて、
遊び、時には、ケンカをしているようにも見える。
 産業構造の転換は、1970年代から言われてきたことであるが、
実際には、産業構造の転換をするどころか、土建国家へ走ってしまった。
 もう、戦後復興は終わった、日本の戦後は終わったと定義し、
新生日本の出発とすべきであったが、
なぜか、土建国家へ邁進し、発展途上国のような産業構造へと進んだ。
これは、政治家が、発展途上国並みの能力しか持っていなかったことによる。
日本の技術は世界最高水準だが、日本の政治家は発展途上国並みである。
 そんな政治家を横目で見つつ、官僚は、新たな政策を考えているが、
今となっては、遅すぎるし、実効性があるかは、疑問もあるが、
しかし、このまま、何もしないで、川下りが、激流下りとならないように、
いろいろと挑戦することは、前進である。
 失敗を恐れて、何もしないより、
何かして、失敗しても、
改善して、再挑戦すれば、新しい道が開ける。
 地方の中小建設業者の再生のため、
地方の中小建設業者が異業種へ参入することを援助する政策について。
異業種とは、農業や介護市場などである。
この分野は、今後、高齢化が進めば、人手不足になるかもしれない。
 地元の建設業者ならば、農業に参入した場合、
地元から、そう簡単に逃げられないから、
腰を据えて、事業に取り組む可能性がある。
地元住民の反感を買えば、地元の建設業者は生きていけない。
 中小建設業者であるので、倒産する可能性があるが、
今の農業従事者の年齢を考えれば、
農業従事者が年齢的に倒産する方が早い。
 商業ビルを住居ビルに改築する政策について。
これも、いろいろと問題があるが、
何もやらないで、このまま、死ぬよりも、
何かやって死んだ方が、まだマシである。
運がよければ、成功することもある。
 新しいビルができても、需要は少ないから、
少し古くなったビルの入居者を連れてくる。
少し古くなったビルは、それでは困るから、
古くなったビルの入居者を連れてくる。
 需要が増えていない状況で、新しいビルを建てていけば、
このようにマイナスの連鎖反応が起る。
新しいビルが完成するたびに、空きビルが増える。
同じようなことが、ホテルでもあり得るでしょう。
 次に、小売りの変化について。
コンビニエンスストアが、いつの間にか、巨大な産業となってしまった。
商店街は、大きなスーパーマーケットができて、大きなダメージを受けたが、
コンビニエンスストアによっても、大きなダメージを受けている。
 さらに、次に、大きな波が襲ってくる。
ブロードバンド社会の到来で、
インターネットの中にできた商店街が、急成長中である。
現実の商店街と、インターネットの中にできた商店街。
 この問題は、日本より先に、ブロードバンド先進国となった韓国を見れば、
どうなるか、わかる。ブロードバンド問題は韓国を視察すれば、わかる。
話がそれるが、ブロードバンド先進国では、日本は韓国に負けました。
なぜかと言えば、韓国がブロードバンド社会の建設に邁進している時に、
日本は、相変わらす、旧来型の公共事業をやっていたからです。
当然の帰結として、日本は、ブロードバンド社会の建設において、韓国に負けました。
 さらに、日本の場合は、
インターネットの中にできた商店街と、巨大な宅配便会社、
インターネットの中にできた商店街と、巨大なコンビニエンスストア、
この組み合わせでも、考える必要がある。
 私も、実は、数年前から、パソコンの部品調達は、
インターネットの中にできた商店街で、全国レベルで、価格を比較して、
全国で最安値の部品を調達している。
配送料金を払っても、まだ安い状況なので、こういう買い物方法に変えました。
最近は、パソコンの部品以外でも、多くの商品をこのような方法で調達しています。
 しかし、現実の商店街であるパソコンショップでも、
パソコン周辺機器やハイテク商品を購入しています。
 なぜかというと、このパソコンショップは、単に「売りっぱなし」ではなくて、
商品を売った後でも、きめ細かく、消費者の面倒を見ているからです。
さらに、新しいパソコンライフや、デジタルライフを提案してきます。
こういうサービスがあるならば、値段が高くても、損はしないと考えたのです。
 今までの小売業は、商品を売ったら、後は面倒見ないという態度でした。
これでは、インターネットで、日本全国の商品価格が、すぐわかるので、
最安値の価格で商品を買った方がよいと考えるでしょう。
 さらに次に、不動産の価格について。
株を買いたいと思ったら、安い株を探して、証券会社を探し回るでしょうか。
たとえば、トヨタ自動車の株が、どこで安く売っているか、
あちこちの証券会社を探し回るでしょうか。
あるいは、予算が足りなくて、今度は、日産自動車の株を探して、
あちこちの証券会社を探し回るでしょうか。
そんなバカな話はないと言いますが、不動産市場は、そうなっています。
 いい物件はないかと、あちこちの不動産屋を探し回ることになります。
これは、1日では終わることなく、何日もかかります。
運が悪ければ、1か月もかかります。
不動産市場が、株式市場になる日は遠いかもしれない。
この業界が、最も、時代に取り残された業界かもしれない。

川下りが、激流下りとならないように祈ります。